サービスを利用するかどうかの判断ポイント
手書きはきびしい
年末調整は自力でできるでしょうか。
方法としては、「手書き」か「給与計算ソフト」のいずれかになります。
手書きの場合、国税庁の「年末調整がよくわかるページ」というサイトを見て、手順やを調べながら行うのがいいのではないでしょうか。
動画の解説もあるので、どうしても自力で、しかも手書きでやりたいという場合は、やってみるのもいいかもしれません。
しかし、税理士の私でも、手書きでは絶対にやりたくありません。
小さな用紙に小さな字で数字を書くこと自体かなりのストレスですし、まして、知識がなければ逐一調べる必要があり時間がいくらあっても足りません。
なおかつ、マイナンバーの管理もする必要がありますので、ますます大変です。
給与計算ソフトの利用
年末調整の機能がある給与計算ソフトを利用すれば、ある程度は自動で計算されるため、手書きの何倍も効率的に年末調整を行うことができます。
しかし、人間が判断しなければならない項目もあるので、やはり知識がないとできない部分もあります。
特に、令和2年の年末調整からは、法律改正があったことで判断が難しい部分が多くなっています。
ちなみに、各役所に提出しなければならない書類をすべて作成できる機能を持っている給与計算ソフトだとお値段がけっこうお高めです。
税理士に依頼
それでは、税理士の提供するサービスを利用するのはどうでしょうか。
一番ネックになるのが料金でしょうか。
しかし、上記の年末調整関連の全ての書類を作成できるソフトを買って、なおかつ苦労して年末調整業務を行うぐらいなら、税理士に依頼するのがいいと思います。
もっとも、毎月の給与計算を行わなければならないなら給与計算ソフトを自社で用意したほうがいいのですが、給与計算だけに機能をしぼったソフトであれば、価格も比較的お安いものが販売されています。
まとめると
よっぽどの余力と自信があるならば、国税庁のサイトなどを参考に自分でやってみる。
もし自力でやるのであれば、なるべくソフトを使う。
おすすめは、
自社で給与計算をする必要があるなら、給与計算に機能がしぼられ、価格が安めのソフトを利用する。
そして、年末調整は税理士に依頼する。