消費税

消費税の基本的な仕組み

買い物で払った消費税はどこに?

札幌市東区の税理士が執筆するお役立ちブログ。
今回のテーマは、「消費税の基本的な仕組み」です。

買い物をするときに、商品の代金と一緒に消費税を払っていますよね。
でも、この払った消費税はどのように国に納付されているのか考えたことはありますか?

消費税の基本的な仕組みについて解説した今回の記事を読んでいただければ、その答えがわかります。

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のりあき

ねぇねぇ、吾郎くん。
消費税は誰が払っているか知ってる?

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吾郎

え?バカにしてるの?
ぼくたちが買物の時にレジでお店の人に払ってるじゃない。
そんなの小学生でも知ってるよ。

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のりあき

そうだよね。でも、お店の人は吾郎くんから払ってもらった消費税をどうやって国に納めているかわかるかい?

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吾郎

ん~・・・
ぼくが払った消費税を取っておいて、あとでまとめて国に納めてるのかなぁ

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のりあき

半分正解だよ。なぜ半分かというと、実は、そのお店は吾郎くんが払った消費税の一部分しか国に納めていないんだよ。

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吾郎

えっ!!そんなのおかしいよ!
だったら消費税なんて払いたくないもん!

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のりあき

まあまあ、落ち着いて。
一緒に消費税の基本的な仕組みについて勉強しよう。
そうすれば、吾郎くんの怒りがおさまると思うよ。
それに、個人事業主として商売をしていくんだから、青色申告だけでなく、消費税についても基本的なことを知っておく必要があるね。
今回から6回にわたって消費税の基礎知識について勉強していこうね。

消費税の負担と納付のながれ

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のりあき

まず、ぼくが吾郎くんの経営する「くまのハニー(ハチミツ屋)」からハチミツを1つ買って864円払った。ぼくが払った消費税はこのうち64円だよ。864円の買物 図はクリック(スマホの場合はタップ)すると拡大表示されるよ。

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のりあき

次に、吾郎くんを中心に考えてみよう。
吾郎くんは、ぼくにハチミツを864円で売って、このうち消費税として64円を預かっているね
そして、この売ったハチミツは、ハチミツの卸売会社から540円で仕入れたものだよ。消費税として卸売会社に40円支払っている
預かった消費税64円から支払った消費税40円を差し引いて、残額の24円を国に納付することになるよ。このように、預かった消費税から自分が支払った消費税を差し引きすることを「仕入税額控除」というよ。小売業者の消費税

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のりあき

今度は、ハチミツの卸売会社を中心に考えてみよう。
卸売会社は、吾郎くんにハチミツを540円で売って、このうち消費税として40円を預かっているね
そして、吾郎くんに売ったハチミツの原料は、ミツバチくんから324円で仕入れたんだ。消費税としてミツバチくんに24円支払っている
預かった消費税40円から支払った消費税24円を差し引いて、残額の16円を国に納付することになるよ。卸売業者の消費税

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のりあき

最後に、ミツバチくんを中心に考えてみよう。
ミツバチくんは、卸売会社にハチミツの原料を324円で売って、このうち消費税として24円を預かっているね
ミツバチくんは、ミツを自分で集めてきたので、仕入れは無しと考えることにするね。
自分で支払った消費税がゼロなので、預かった消費税24円を国に納付することになるよ。生産者の消費税

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のりあき

では、ぼくが吾郎くんに支払った消費税64円は、ちゃんと国に納められているか確認するね。
それぞれ国に納付した金額は、吾郎くん24円、卸売会社16円、ミツバチくん24円なので、合計で64円だね。
このように、それぞれ預かった消費税の全部を納付するわけではないのに、ぼくが負担した消費税64円は、国に納付されることになるんだよ。消費税全体図

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吾郎

おぉぉ!なんかすごい、ちゃんと考えられた仕組みなんだね。
最初に取り乱したのが恥ずかしい。

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のりあき

恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。
ぼくも税理士試験の勉強をするまでは知らなかったんだ。

結局、消費税を払うのは誰だ?

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のりあき

ここまで解説してきたように、消費税を国に納める人はたくさんいるんだけど、負担するのは最終的にその商品を消費した人ということになるよ。
だから、消費税を払うのは誰かといえば、最終消費者なんだよ。
消費税は、負担する人と納付する人が違うので、間接税と呼ばれているんだ。

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吾郎

なるほど。ぼくが払った消費税は、お店や卸売会社などが納付してくれているんだね。安心した。

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のりあき

でも、吾郎くん。安心するのはまだ早いよ。
実はね、吾郎くんが払った消費税は、必ずしも全額納付されているとは限らないんだ。
それは、また今度説明するね。

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