消費税の税率は2つじゃないの?
札幌市東区の税理士が執筆するお役立ちブログ。
今回のテーマは、「消費税の税率」です。
消費税の税率は、令和元年10月から2つの税率が導入されています。
ご存知のように、食品等は軽減税率の8%、その他は標準税率の10%ですね。
では、消費税の税率はこの2つ以外にもあることを知っていますか?
この記事を読んで、豆知識として覚えておくのはいかがでしょうか。
前回は、消費税の基本的な仕組みについて勉強しました。今回は、消費税の税率について一緒に勉強しましょう。
消費税の税率は何%か知ってる?
またバカにしているんだね。そんなの簡単だよ。
10%と8%だよ。
正解です!バカになんてしてないよ。
でも吾郎くん、消費税の税率って実は2つじゃないんだよ。
取引によっては、過去の税率が適用されるものもあるし、国と地方とで取り分が決められているから、10%と8%にはそれぞれ内訳があるんだ。
えぇぇっ!それを覚えないとダメなの?
そんなの大変だし、ぼくには無理かも・・・
覚えなくて大丈夫だよ。
細かい税率は覚えていなくても、仕組みを知っていれば誰かに豆知識として披露できるかもね。
まずは、消費税が導入されてから今日までの税率を見てみよう。
消費税率の歴史
消費税の導入前は、宝石や毛皮、乗用車などの比較的ぜいたくな商品に対して物品税というものがかかっていました。
とはいっても、今日の消費税とは少し違い、メーカーから出荷されるときに課税されるかたちで価格に上乗せされていました。
この物品税に代わって、消費税は平成元年4月1日から導入されました。
消費税が導入されてから30年以上経っているんだね。
でも、消費税が導入されるとなったときは、国民は大騒ぎだったんじゃないの?増税だもん。
そうだね。消費税導入の構想はもっと前からあったようだけど、やっぱり選挙にも影響することから、何度か見送られてきたんだ。
でも、高齢化社会へ対応するために、所得税減税、物品税の廃止とセットにすることで導入が決まったんだよ。
税率がアップするときも同じような感じだったのかな。
やっぱり国民は増税されたらイヤだもんね。
そうだね。10%にアップするのも、ほんとうは平成27年からだったんだけど、2回延期されているよ。
デフレからの脱却と景気浮揚のねらいがあったんだけど、もちろん選挙のことも影響しているんだと思うよ。
税率は同じ8%でも異なる内訳
さっき、令和元年から開始された税率の内訳の説明がなかったけど・・・
説明するの忘れた?
でも、覚えなくていいんだよね。こんなの覚えられないもん。
うん。税率の内訳は覚える必要がないよ。
税理士は覚えている方がいるかもしれないけど、あまり意識するような部分ではないからね。
良かった。
安心したよ。
吾郎くん、安心するのはまだ早いよ。
内訳は覚える必要がないけど、旧8%と軽減税率の8%はきちんと区分する必要があるからね。
税率が改正されても、しばらくは旧8%の取引も出てくるからね。
とはいっても、領収書などの書類をきちんと保存しておけば、税理士がなんとかしてくれるとは思うけど。
お世話になりま~す。
まずは、自分でも頑張ってみてね。
そして、書類は絶対に無くさないでよ。
札幌市東区の税理士、木津憲亮(きつけんすけ)です。
1976年1月11日生まれ、奥尻島出身。
私は、個人事業主や小さな会社を専門に応援する税理士です。
このブログでは、個人事業主の方や小さな会社の経営者様が間違った知識で失敗したり、知らずに損をしたりすることのないようにという願いをこめて情報を発信しています。
あなたの夢の実現に、少しでもお役に立てれば幸いです。
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